フォステクス(Fostex) FE138ES-R ユニットを使ったスピーカーの製作(その2)

 別に難しい行程はなく、延べ4時間ほどで工作は完了した。
完成後すぐ音出しをしてみたが、高音はきついし、低音は少なすぎる。
この調子では、バーンインに1〜2ヶ月要すると考えたが、実際は
3ヶ月ほどかかった。
 2ヶ月ほどで何とか聴けるようにはなったのだが、低域が物足りない。
まあ一応バランスが取れたと思ったのは3ヶ月後だった。

 まだ少なからず堅さが残っている感じがするが、これがこのユニットの
キャラクターなのかも知れない。
もう少しバーンインが進めば、もっとしなやかさ、繊細さやが出てくるだろう。
高域は良く伸び、低域もこの口径では馬力がある、そして何より中域も含め
超ハイスピードで切れが良い。
目をつぶると中型スピーカーが鳴っているようだ。

 下記の写真の如くスーパーツィターにFostex T90A-EXを載せると、
市販の50万円クラスの音だ。
ライバルは、B&W Signature805(\560,000)やディナウディオ Special25
(\682,500)などだろう。

 出力音圧レベルも91.5dB/w(1m)とB&Wやディナより高く使いやすいが、
低域を十分に出すには馬力のあるパワーアンプが不可欠と思われる。

 これに見合ったサブウーハーを作りたくなってしまった。本機の音質を
考慮すると、16cmクラスの高能率・高馬力のウーハーユニットを選定する
必要があろう。


fos_FE138ES-R1

fos_FE138ES-R2

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         (終り)