太陽光発電の関連業者について(その1)

 前回オール電化について書いたが、これと親和性が高くまた環境にもやさしい
という太陽光発電について考察する。
2009年の11月より電力会社へ余剰電力を売る(以下「売電」という)時の価格が
1kWhあたり24円から48円に引き上げられた。
今後10年間固定の単価で売電が可能という。

 今まで発電設備の元を取るのに15〜20年かかると言われていたのが、
10〜15年で可能になる。設備供給元の業者の参入も増大し、太陽光パネルの
発電性能や設置の柔軟性向上も促進されるだろう。

 以下に太陽光パネルの主な生産メーカーとその特長を記述する。
説明中の()内の数値はパネル1kW当たりの年間発電量で福岡県福岡市を基準と
している。

1.三洋電機株式会社(1,126kWh)
   現在、日本で最もモジュール変換効率の高い単結晶のパネルを生産している。
  この単結晶パネルがサンヨーの特徴で最新型のHITは、夏場高温下での効率も
  比較的良好で単位面積当たりの発電量では世界一である。つまり狭い屋根面積で
  多くの発電量を確保したい場合は特に有効である。他社に比較して価格が高いの
  が難点。屋根の形状に対する設置の自由度は比較的低い。

2.シャープ株式会社(1,031kWh)
   現在、日本で最もモジュール変換効率の高い多結晶のパネルを生産している。
  単位面積当たりの発電量は標準的だが、屋根形状に対する設置の自由度が比較的高く、
  サンヨーなどと比較して安価なので国内のシェアは高い。また取扱う代理店も多い。
  黙っているとシャープを奨められると思って良い。

3.三菱電機株式会社(1,042kWh)
   三菱電機の特長はパワーコンディショナ(直流を交流電力に変換する機器)の
  電力変換効率の高さにある。他社の93%〜94.5%に対し、97.5%となっている。
  太陽電池セルからパワーコンディショナーまで自社で一貫生産している。

                                 (続く)